分譲マンションなどでは、管理組合の決議により敷地や建物に防犯カメラなどの設備を設置していることも多いと思います。
ただ、賃貸アパートや賃貸マンションでは、プライバシーなどの問題もありますので、勝手に入居者の都合で設置するのは止めたほうがよいです。まずは、大家さんや管理会社さんに相談しましょう。

これから、住む賃貸アパートや賃貸マンションを決める場合は、防犯カメラ付きのところを選ぶというのもありですね。

防犯カメラ設置の目的、場所、問題点についてみてみましょう。

 

 

防犯カメラ設置の目的

アパートやマンションに防犯カメラを設置する目的は多岐にわたります。

大きく分けて、監視していることを知らしめることによる『犯罪等の抑止』と、犯罪等が発生した場合の『犯人特定(捜査協力)』することがあります。

  • 出入りの監視による犯罪の抑止
  • 車に対するイタズラや盗難の防止
  • エレベーターの中での事故や犯罪防止
  • ゴミだしのルール徹底、マナーの向上
  • 不法な訪問販売のなどの防止
  • そのほか犯罪発生時の捜査

 

どこに設置するのか

上記の目的に照らして、監視・記録したい場所となります。具体的には、

  • 建物のエントランス(ドア横等)
  • 駐輪場
  • 駐車場
  • エレベーターの中
  • ゴミ集積場、等

が主な設置場所となります。

 

問題点1(設置費用をどうするか?)

賃貸アパートや賃貸マンションでは、管理会社や大家さんが設置することが多いでしょう。

分譲マンションでは管理組合によって設置することがほとんどでしょう。

 

問題点2(賛同を得られるか?)

賃貸アパートや賃貸マンションでは、管理会社や大家さんが設置することが多いでしょうから、設置の連絡等があると思います。プライバシーなどの問題もありますので、勝手に入居者の都合で設置するのは止めたほうがよいです。まずは、大家さんや管理会社さんに相談しましょう。

分譲マンションでは住民の十分な合意形成が必要です。

 

問題点3(画像の保存をどうするか?(プライバシー保護))

賃貸アパートや賃貸マンションでは、大家さんであってもどこを撮影しても良いわけではありません。特に専有部分についてはプライバシーに留意する必要があります。

分譲マンションでも、また画像利用においてもプライバシー対策として利用細則を定めるなどしておく必要があります。

 

 

 

 

 

ダミーカメラは役に立つのか?

ダミーであったも防犯カメラであることは変わりません。その機能が異なるというだけです。

つまり、防犯カメラが設置されていることにより犯罪等を抑止する機能はあると考えられますが、犯罪等が発生した場合に確認するために録画しておき確認できる機能は備えていない、ということになります。

そもそも抑止機能はあるのですから、ある程度は『役に立つ』と言えるのではないでしょうか。

その場合でも値段で決まるわけではありませんが、余りに安価な、配線が怪しい、無駄なLED点滅がある(実際の防犯カメラにはあまり無駄な点滅はありません)、ようなダミーカメラは止めましょう。