万一の火災発生の際、初期消火において威力を発揮するのが消火器です。

ただ、この消火器、正しい知識をもっていないと消火できないばかりか危険性さえあります。

知識をつけて、火災の際に間違った対処をしないようにしておきましょう。

初期消火が困難な場合は、無理せず、自分や周囲の人の身の安全を確保するとともに、すぐ消防に119番通報しましょう。

 

消化目的による消火器の種類

消防法で対応する火災により下記の3種類の消火器への表示がされています。

A 普通火災用

紙、木、繊維、樹脂など、主に固形物が燃える一般的な火災に適応します。

B 油火災用

油、ガソリンによる火災に適応します。

C 電気火災用

電気設備の火災に使用可能なことを表します。

 

ちなみに、消火器を調べると、アルファベットの後に数字が記載されていると思います。(【A-5,B-7,C】など)

消火能力単位といって、その消火器もっている消火能力を表示しています。数字が大きければ消火能力も高いということです。

自分にあった消火器を選びたいですね。

↓↓↓わかりやすい動画がありましたので、こちらをご覧ください。

※動画と本サイトとは一切関係はありません。

エアゾール式簡易消火具(スプレー式)

スプレー缶の形をした簡易な消火具です。比較的小規模な火災の初期消火に有効と言われています。

ただ、消火器の変わりになるものではありませんので、あくまで補助的に使用できる、というくらいに考えておきましょう。

使い方はスプレーですので、ノズルを押すと内部の消火剤が噴出される仕組みですから、容易に使うことが出来ます。

液体消火剤のもの、粉末消火剤のものがあります。

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消化剤による消火器の種類

大きく分けて、粉末系消火器、水系消火器、ガス消火器の3つがあります。

粉末系消火器

メリットは、消火の速さ、噴射後に一気に火勢を抑えることができます。また粉末のため水系の消火器よりも軽く扱いやすいです。

デメリットは、粉末を噴射したことによる視界の悪化があります。

水系消火器

メリットは、冷却効果が高いため再燃焼を防止することです。そのため天ぷら油火災に適しています。また使用後の掃除も楽です。

デメリットは、粉末に比べて重たいこと。また価格も高めになります。

ガス消火器

法令により設置できる場所が制限されています。木や紙などのA火災(可燃物)には適しませんので、一般家庭などには向いていません。

二酸化炭素ガスによる窒息効果で素早く消火するため、消火剤によって電気設備やコンピューターなどの精密機械を使用不能にすることがありません。

消火器の寿命

消火器は寿命があり使用期限が定められています。

一般的なもので8年から10年程度です。エアゾール式簡易消火具(スプレー式)ではもう少し短く5年程度のことが多いようです。

時期が来たら必ず交換しましょう。

劣化して使用できないばかりか、破裂事故などを起こす危険性もあります。