こんにちは。たんさんです。
建築基準法の関連法令については本当にわかりにくい、そのうえ条例によって地域によって異なる、というとても厄介な話があります。。。
都市部で建築するときの重要な考慮点、今回から数回にわたって『窓先空地』について考えてみたいと思います。
窓先空地についておさらい
簡単におさらいします。
下の画像をご覧ください。
当該地の条例、建築する建物の規模、床面積により、求められる通路の幅は変わってきますが、イメージとしては下記のようになります。
↓さらに詳しくはコチラ。
しんどい窓先空地
余裕のある郊外の土地であれば、相応に余裕もあるでしょうから、このくらいの通路を確保するのは簡単でしょう。
でも、得てして、このような条例があるのは東京23区を代表する都市部です。
土地に余裕のない都市部で、2m,3mと通路を確保するのは容易では無く、建蔽率を消化することすらできず、収益性の悪化に直結します。
まぁ、ある意味で条例が機能している(空地を造るという役割を果たしている)という意味でもあるのですが・・・・
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解決事例
では、一つの事例としてピロティを利用した事例をご紹介します。
『ピロティ』とは、「二階以上を部屋とし一階を吹き放ちにした、その一階部分のこと」です。
フランス語だそうです。
ようは、トンネルのような構造になった通路ですね。
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下記の図をご覧ください。RCマンションの1階の図面です。
- 黄色い部分が「避難通路」
- 赤色の部分が「窓先空地」
そして↓が、2階の図面。
「住居ABC」は道路に面しているため、窓先空地は必要ありません。道路へ避難が可能ですからね。
(「住居A」の下に避難通路があることになります)
奥に位置する「住居D」のために窓先空地が上層階まで続いています。
次回はもう少し捻った事例をご照会したいと思います↓