こんにちは。たんさんです。
建築基準法の関連法令については本当にわかりにくい、そのうえ条例は地域によって異なるという、とっても厄介な話があります。。。
都市部で建築するときの重要な考慮点、前回に引き続き『窓先空地』について考えてみたいと思います。
窓先空地について「何?」という方は、まずはコチラから↓
ピロティ避難通路
そして前回の記事でご紹介したのがコチラ。
建物の一階をピロティ状にして、敷地の奥側に窓先空地を作り、奥側の住居の避難経路を確保するというもの。
消防設備など、いろいろな関係できちんと設計する必要があるようですが、RCの建物などではたまに見かけるプランニングでもあります。
今回の土地はこれ。
さて、前置きが長くなりましたが今回の土地はこちら。
都内の駅近で立地は悪くありません。
北側接道で、比較的大き目な道路に面していて、歩道もあります。
ただし接道幅は5Mとちょっとだけ、そのかわりというわけでもないですが奥行きが23M以上あります。そのうえ、敷地は奥に行くにしたがって少しずつ幅が広くなっています。
正直、余り地形が良いとは言えない土地かなと思います。
今回はこの土地のプランを検討しています。
「地形が良いとは言えない土地」=「格安に購入できる可能性のある土地」ですからね!
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今回の解決は・・・
こんなプランを考えてみました。
(プラントいえるほどの完成度ではないですが・・・)
赤い四角が各住居で、4方の角にそれぞれ1階を除き1フロア4戸です。
一階の黄色い部分はピロティ(通路)です。
奥側の水色四角は「窓先空地」となっています。
ポイント①
敷地自体が長細いため、道路側&奥側に部屋を割り振りました。
ポイント②
1階をピロティとして奥側住居の窓先空地&避難経路を確保します。
奥側に窓先空地を設けることによって、採光も確保します。
ポイント③
道路側の住居について、北側住居と南側住居を少しずらすことで、北側住居の採光を増やします。
(これについては部屋が細長くなってしまうので、基本設計等で住設の配置が可能かフィージビリティを継続検討します)
まとめ
ちょっと長細くて厳しいかなぁという土地ではありますが、格安だったので購入へ。
容積率も十分にあって上にも伸ばせそうな土地ですから。