夏の暑さが酷い日には、人でも体調を崩すことがとても多いですね。
それが犬達ペットだったらどうでしょう?
もともと犬は暑さに強くないうえに、体調が悪くなっても話して訴えることが出来ません。
ですから、飼い主が気がつかないうちに症状が重くなることがあります。しっかり注意してみていてあげたいですね。
そもそも熱中症って?
身体が、高温かつ多湿な環境にあり、熱を上手く放出できず体温が上昇すると、全身の臓器などの働きが弱まる障害が発生します。これを熱中症と言います。
犬の場合は、6月頃から8月頃にかけて発症しやすくなります。
ただし、地方によっては、4月くらいでも十分に暑い日もあります。気温22℃、湿度60%くらいから要注意!人よりも早く暑さを感じますので、早めに気をつけるしましょう。
犬も日々暑さが続くことにより慣れてきますが、夏の初めや多湿な梅雨の時期、暑い日と涼しい日を繰り返すような時期は要注意です。
症状
要注意!
たとえば、こんな症状が出たら要注意です。犬は喋れませんから飼い主さんがしっかりと様子をみてあげましょう。
少なくとも夏の暑い時期は、散歩は朝早くか、日が暮れてからにする。
ただ、日が暮れてからでもとくに都市部は道路が熱くなっていますので気をつけましょう。また、蒸し暑い日は体温調節がしにくいのでさらに要注意です。
木陰で休みをとるなどして犬に無理がかからないようしましょう。特に高齢の犬は要注意です。
症状!!
- ぐたっりしていて元気がない
- 呼吸がとても荒い
- 体温がいつもより高い
- フラフラと歩く
- よだれが大量に出る
- 食欲がない
重症!!!
想像しただけでも心配な状況ですが、下記のような症状になります。すぐに動物病院に連れて行きましょう!
- 下痢
- 嘔吐
- ふるえ
- 発作
- 意識消失
さらに重症化してしまうと、尿が出なくなったり、血尿がでたりしますが、必ずそうなる前に病院に行くなどして対処しましょう。
対処
動物病院へ連れて行きましょう
重症化した場合は、迷わずすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
どうして良いかわからないときは、かかりつけの獣医さんに相談するなどしましょう。
少しでも早く対処してあげることによって、重症化を避けることができます。はやく回復させてあげたいですね。
病院へ行けない場合
少しでも涼しい、陽のあたらない、風通しのよい場所に連れていってあげましょう。
首、脇の下、後ろ足の付け根などを、水・濡れタオルなどで冷やしてあげると良いです。また、扇風機などの風で冷やしてあげるのも効果的です。
急激に冷やすのも良くない場合もありますので、氷や保冷剤を直接あてるなどは避けましょう。
犬は何も言えません
いずれにせよ、犬は自分では何も言えません。飼い主さんがしっかりと対応してあげましょう。
どうして良いかがわからないときは、24時間対応の相談電話等もありますので、活用するとよいですね。
予防
- なるべく犬だけにしないようにしましょう。
- 仕方なくお留守番のときには、しっかり水を飲めるようにし、室内温度が上昇しないようにしましょう
- 自動車の中で犬だけにするのはよしましょう。
- 屋外では水分補給に心掛けて、直射日光は避けましょう。
- 炎天下の日中散歩は控えましょう。
どれもわざわざ意図的にしている人は居ないのかもしれません。でも、ちょっとだけお留守番、今しか行けないから暑いけど散歩、など仕方がないときもありますね。
色々なことが重なって熱中症になってしまうかもしれませんから、少しでも気遣ってあげるのが大切ですね。
かかり易い犬種は?
北の国出身(北方原産種)
シベリアンハスキー、グレートピレニーズ、ボルゾイなどの犬種です。
鼻ぺちゃ(短頭種)
パグ、ボストンテリア、ブルドック、シーズー、ペキニーズなどは、スムーズな呼吸がしにくく、熱中症になりやすい傾向があります。
肥満
人でも太った方は暑がりのことが多いですが、犬でも同じです。
皮下脂肪が断熱材となって熱がこもりやすく、心臓にも負担がかかっています。脂肪が気管を圧迫していて、呼吸もしにくいので、熱中症になりやすい傾向があります。
子供、お年寄りワンコ(子犬、老犬)
身体の機能が未発達の子犬、逆に機能が衰えている老犬は、熱中症になりやすい傾向があります。
病気
心臓の病気や、呼吸器の病気を持った犬は、体内の機能が弱っているので、やはり熱中症になりやすい傾向があります。